COLUMN
コラム

「中医学」に簡単に触れてみます
「中医学」ってどんなもの?
「検査では異常がない。でも、なんとなく調子が悪い」
そんな経験はありませんか?
疲れがなかなか抜けない
手足が冷えやすい
眠りが浅い
胃腸の調子が安定しない
イライラしやすい
中医学では、こうした日々の小さな変化も、体の状態を知るための大切なサインとして捉えます。
中医学とは?
中医学(中国伝統医学)は、中国で長い歴史の中で発展してきた伝統医学です。
体の一部分だけを見るのではなく、体質や生活習慣、季 節、食事、睡眠なども含めて、体全体のバランスを捉えていくのが特徴です。
鍼灸や薬膳などにも、中医学の考え方が取り入れられています。
西洋医学とは、体の見方が少し違います
西洋医学では、検査などを用いて病気やその原因を特定し、科学的根拠に基づいて治療していきます。
一方、中医学では、今現れている症状だけでなく、
「なぜこの人に、この不調が起きているのか?」
という視点から、その人の体質や全身の状態を考えていきます。
例えば、同じ「頭痛」でも、中医学では全員を同じ状態とは考えません。
ストレスや緊張が関係しているのか。
冷えがあるのか。
「血(けつ)」の巡りが滞っているのか。
「気(き)」が不足しているのか。
など、体全体の状態を見ながら考えていきます。
※中医学では「気」「血」など独自の概念を使って体の状態を捉えます。
「未病」という考え方
中医学で大切にされている考え方のひとつが「未病(みびょう)」です。
簡単にいうと、病気と診断される前の段階から、体の変化に目を向けていくという考え方です。
「最近、疲れやすくなった」
「むくみやすい」
「食後に体が重い」
「以前より眠りが浅い」
こうした変化も、「いつものこと」で終わらせず、自分の体を知る手がかりとして捉えます。
中医学では、どうやって体を見るの?
中医学では「四診(ししん)」と呼ばれる方法を使って、体の状態を総合的に捉えます。
望診:顔色や舌、体の様子などを見る
聞診:声や呼吸、においなどを確認する
問診:食事、睡眠、排泄、月経、生活習慣などを聞く
切診:脈や体に触れて状態を確認する
例えば舌を見る「舌診(ぜっしん)」も、望診のひとつです。
ひとつの症状だけで判断するのではなく、さまざまな情報を組み合わせてその人の状態を考えていきます。
そして、中医学を「食事」に取り入れたものが薬膳
「薬膳」と聞くと、特別な生薬を使った料理を想像するかもしれません。
で も、薬膳で大切なのは、珍しい食材を使うことではありません。
中医学の考え方をもとに、その人の体質やその日の状態、季節などに合わせて食材を選ぶことです。
例えば、
冷えが気になるなら、冷たいサラダや飲み物ばかりにせず、スープやお味噌汁、蒸し料理、煮物など温かい料理を取り入れる。
食材なら、しょうが、ねぎ、にら、かぼちゃ、鶏肉、鮭など、中医学で体を温める性質があると考えられているものを選ぶ。
疲れやすいなら、お米、山芋、かぼちゃ、じゃがいも、鶏肉など、中医学で「気」を補うと考えられている食材を普段の食事に取り入れる。
こうして普段の食事を、自分の体に合わせて少しずつ選び直していく。
それが薬膳の基本的な考え方です。
自分の体質を知ると、食事の選び方が変わる
中医学は、西洋医学の代わりになるものではありません。症状が続く場合や病気が疑われる場合には、医療機関での診断や治療が必要です。
そのうえで、
「私は、どういうときに調子を崩しやすいんだろう?」
「今の自分には、どんな食事が合っているんだろう?」
そんなふうに、自分の体を理解するためのひとつの視点として中医学を取り入れることができます。
体質を知ることは、毎日の食事を選ぶためのヒントになります。
